参考文献というか下敷きにしたもの。『灼熱の氷惑星』高橋実著・原書房
『地球最後の日』フィリップ・ワイリー&エドウィン・バーマー。キミもあなたも読んだあの話。ほんっとうに下敷き程度ですが…
『地球最後の日』朝日ソノラマ版鉄腕アトム11巻。
テレビ版の鉄腕アトムの、最終回。
ついでに、少年が着ている服装は、『火星探検』朝日ソノラマ版鉄腕アトム20巻。
星を小さくしてすっとばすシステムは、『ゾロモンの宝石』朝日ソノラマ版鉄腕アトム13巻。
はっきり書くか。トビオ君って、鉄腕アトムです。いや、知らない方もいらっしゃるから。しかし、『アトム』って名の名づけ親って、ロボットサーカス団のハムエッグ団長なのかなあ。むごい。せめてお茶の水博士であって欲しかった。
原作では、差別用語のオンパレードで、アトム(を含めたロボット)は人間にいじめられまくっています。全編数えたら何箇所になるか(今出てる版は、手を入れてるんだろうな。ブラックジャックに入ってたし。どろろなんて、手の入れようがないだろうけど)
「生意気だぞロボットのくせに。その根性をたたき直してやる」
「ロボットは人間のドレイなんだぞ。やーいドレイ」
…ほとんど緊縛プレ(ピーガーガー)
あと何といっても、『地上最大のロボット』(これのロボットたちはほんっとうに可哀想だった)の最初のナレーション(って漫画だから、地の文、というのか)
『ロボット・バローの物語』と『ロボット・チルチルの苦難』それから『ベイリーの悲劇』
手塚先生はこれがアトムの最後ではないと書いていたけど、やっぱり一度読んだら忘れられない『アトムの最後』
…なんでそこまで人間のために働かなきゃならんのだ?
「かまわない。僕が死んだって人間が助かればいいんだ」
「僕は人間につくられたんだから、人間が好きなんだ」
最初のセリフは『アトラス』で、次は『シルバー・タワー』同じようなセリフはいくらでも出てきますが。
彼はそもそも、自分を働かせ虐げ、そして存在理由である人間に反逆する気持ちを持たされていない。
人間を憎む気持ちを具えずに生まれてきた。
精神にわっかをはめられたアトムが、精一杯人間のために戦っている姿は見ていて本当にしんどい。
そんな彼が初めて人間に、自分の意志で背いた『青騎士』は私にとってとても意味のあるものだったのですが。彼がやっと、一個の人格を持ったのか。どう『思う』ことも、自由にできる彼が生まれたのか。
でも、裏話を読んだら単にノータリンの編集部に『悪くて暴力的なアトムの方がウケる』とケーハクな要請をされて描いちゃって人気がガタ落ちになってやっぱり人間の味方に戻した、という涙が出そうないきさつだったらしい。がっくし
まあそれはともかく。
ただ紙を切る目的の為につくられたハサミが一生紙を切って、壊れたら捨てられるような、そんなアトムはイヤなんですわ。そうやってる姿を見て、「かわいそうなアトム」も「偉いぞアトム」って言うのもイヤ。TV版の最終回観て感動して泣く気なんかこれっぱかしもない。全然嬉しくない。
何度か出てくる話で、『人間みたいに、美しいとか良かったなぁと思う心、人間みたいな心が欲しい』とアトムが思う、てのがあります。そこでお茶の水博士が言う言葉。『お前は人間につくすだけのしかけしかしていないんだぞ』
どうです。すごいでしょう。笑うね。じゃあどうして、『自分は美しいとか良いなあと思う気持ちがない、と自覚して悲しむ気持ち』は持たせてあるんだよ。
で悪人たちにその『人間らしい心→こわい、おそろしいとも思ってしまう』弱点を突かれてちょっと苦労して。
最後には『もう人間をうらやんだりしないよ、ボクはロボットらしく生きるんだ!』
これで、良かったよかった、そうなんだよアトム、それでこそ立派なロボットだと思う奴ぁいるのか。
それでも、アトムが『人間のために』その身を粉にすることを選ぶというのなら、せめて、彼の存在を本当に過不足なくただそのままの姿で受け止める数人のために、頑張らせてみたいと思った、のでした。これも、犬と一緒に凍え死にする少年をなんとかしたいと思ったのと同じ頃に思ったことなんで、…ひょっとすると四半世紀前の…もがもが
ですからこれも、なんだか気恥ずかしくなるようなセリフがばんばん並んでますけど、ずうっと前から溜まってた気持ちなんで、勘弁してください。そうだな、深夜に読んでもらうといいかも。ラブレターじゃないって。
そういえばどっちもゲッターチームで書いていましたな。なんかでも、特に竜馬って、野蛮で激しくて心の底から熱くて、君ならきっと彼を、と思わせてくれるんですね。いい男です。
なんか深刻になったのでヨタ話。
四次元投影法は原作では宇宙人が考えました。天馬博士イヤなヤツで頭が良いなんて神隼人みたい(笑)子供の頃はただひたすらヒドイ奴だと思いましたが、大人になったら彼の悲哀みたいなのがなんだかわかる気もしました。このあとも彼は変装してアトムを助けてやったり(この時の天馬博士かっこいいんだ。スーツ姿で格闘したりピストル撃ったり、お茶の水博士よりアクティブでヒゲオヤジよりセクシー)、人がアトムを可愛がるのを見るとやっぱり自分の子供にしたくなったり、複雑な胸の内がよく表れてました。人間らしい人間なんだと思います。でもやっぱヒドイわね。
ここからハッキリ不謹慎になります。手塚先生の作品はいやらしい目で見たくない人はこの先読まないでね。
手塚先生のキャラは本当に色っぽい。マグマ大使なんてセクシーで、彼が魔神ガロンに組み付いてる姿なんて鼻血が(お前だけだろう)でもって上に出てきた、地上最強のロボットの話。プルートゥというマッチョで男らしいロボットが主人の命令で世界中の強いロボットを壊していくんですが、中にエプシロンという光子エネルギーで動くロボットがいまして。まあ、ロボットって変な話性別はない訳で。最初から目的と必要があって性別を持たせるのは別としてね。
でもまあ喋り言葉とかで大体男だろうなとかわかるんですが。でもなんかこう、彼はちょっと中性的で、保父さんなんかやってるくらいで、優しげでスマートで。戦いたくないんだけど戦わざるを得なくて、
「プルートゥ、とうとうきたね」
わあ。なんか、ドキドキするわ(笑)で、この後二人は力をあわせてアトムを助けるのだけれども、結局は人間の命令に従ってプルートゥはエプシロンを倒す。で、
本当に不謹慎なんすけど。
手塚先生作品でロボットがバラバラに壊されるシーン、てとにかくなんというか、エロチックな力がある。
『火星から帰ってきた男』で自分を警察に密告した女のロボットをぶっ壊すシーンなんか、…
なんていうのかなあ。こう、性的な衝撃があるっていうとなんかものすごいんですけど。単に、「可哀想」「ひどい」の範疇におさまらない、衝撃があるんですな。
エプシロンが壊されるシーン、子供を助けようとして相手の武器に捕まってしまう彼が、手だけ残して分解されちゃうんだけどね。初めて読んだ時のショックを未だに覚えてますわ。「読んではいけないものを読んだ」って気持ちにさせられた。
アトムが胸を開けろって脅迫されて仕方なく開けると、そこにタマを打ち込まれて気絶するなんてのもかなり…
「胸を開けろ」って言われてアトムがいやいやながら開けてる姿って、もしかして…「脱げ」って言われて仕方なくピーガガガーガッガガッガ
不謹慎極まったようなのでやめます。なんかとんでもないこと考えてるなあ。
手塚作品も大好きなのがいっぱいあるんで掲示板にでも書いていって下さい〜
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